お給料が上がりました!
妻と僕に大体同時期に昇給の話があり、去年より大体6%程給与が上がりました。喜ばしい限りです。
以前の記事で書いた下の表を見ていただくとわかる通り、僕らのもともとのFIRE計画では昇給等でインカムが増えることを基本的には想定していません。悲観的と言えばその通りですが、安全目に計画を立てていたと言うことです。

具体的な数字を当てはめながら話をしていきましょう。前の記事で明らかにしたように、僕ら夫婦の手取りは500万円ちょっとといったところですが、これが6%増えたので2020年は530万円あたりの手取り収入が見込めます。(残業の発生具合に応じてもう少し変動はありますが)
この30万円(6%)の内、1%である5万円をインフレに対応して必要とするとして、残りの増えた25万円をどう扱うかというのが今回の疑問です。二通りのやり方を考えてみました。
A. 25万円のうちの40%を使う。
増えた25万円のうちの40%である10万円を使っても、貯蓄率は今と変わらず60%を維持することができます。以前の記事でも紹介した下のMr. Money Mustacheの表を参考にすると、FIRE達成までの総期間は12年~13年と変わりません。今までより月8,000円程度多く使っても、同じ時間でアーリーリタイアできるということですね。
B. 25万円全額投資に回す。
こちらの方法を取るとなると、貯蓄額は年間約300万円から325万円に上昇し、貯蓄率は60%から62%になります。これはすなわちFIRE達成までの期間が1年ほど短くなるということです。Aの方法を取るとこれまでより月に8,000円支出を増やせますが、それを逆に無視することによって働かなければならない期間を短縮することができるのは、なかなか魅力的だと感じています。
結局どちらを取る?
さて、上記の通り昇級への二通りの向き合い方を考えてみましたが、どうしましょうか。FIREの計画を立てた当初はインフレにマッチする分だけ給与が上がっていけばいいかなという消極的な見積もりをしていたので、あまりこのような場合の対処の仕方を考えていませんでした。同時に年間支出の計画が200万円というのも(前の記事では30万円追加で予算としてみておこうとは考えましたが)なかなか低いスタート地点ですので、こういう昇級の機会がある際にはそれに応じて貯蓄率を変えないぐらいまでなら支出を増やしてもいいとも思っています。
ただ、そうは言っても月に8,000円もいきなり使い道があるわけではありませんし、使えるからといって無駄遣いを増やすというのは僕のFIREの方針とは違います。ですので一旦はこの昇級分のお金は置いておいて、投資に回すつもりでいきます。もし今後生活を続けていてこの+8,000円が必要であると判断したら、逆にためらいなく使おうというぐらいの気構えにしておきます。
FIREムーブメントにおいて、意識的な支出は大きな柱の一つですが、基本的な貯蓄率(僕らの場合60%)が達成できているのなら、そこまで細かいところまで気にする必要もないのかなというのが正直なところです。
インフレについて思うこと
インフレによる生活コストの上昇を把握することは 正直難しいと感じています。低インフレと言われている日本でも、物の値段は少しずつ(大体年間1%を仮定しています)上がってきているはずですが、その影響を実感することはなかなか難しいのではないでしょうか。僕らの場合、家賃は後一年は契約によって固定されていますので、まず支出の半分はインフレの影響を(ひとまずは)受けないということになります。食費もひとつ一つのアイテムの値段を正確に把握しているわけではないので、金額が少し上がったぐらいでは気がつきません。
インフレをCPIを通して測ることに対する批判としてよく言われていることみたいですが、実際にある食べ物の金額が目につくぐらい上昇していたら、高くなったものを買い続けるよりは似たようなものでより求めやすい金額のものを買うようになると思います。それによって結局は全体の食費は変わらないというのもあり得る話でしょう。インフレが僕らの生活に及ぼしてくる実際の影響に関してはもう少し時間をかけて観察していきます。
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