本当に35歳でセミリタイアできるのか?僕の年収とFIRE計画の全容を公開

2020年3月15日に内容を更新しました!

このブログのテーマであるFIREムーブメント(Financially Independent / Retire Early)。経済的に独立して、自分の好きなことをして生きていこうというライフスタイルです。本記事では、現在25歳前後の僕が本当に30歳代でセミリタイアを達成できるのか?という疑問に答えるために、僕の実際のFIRE計画を書いていこうと思います。

僕の最低限必要となる生活費は妻と合わせて年間200万円程です。以前の記事で紹介した4%ルールに則ると、その25倍の数字である5000万円を投資資産として貯めることがゴールとなり、達成後は仕事を辞めて自由に生きていくことが可能となります。

追記:この後に書いた記事の中で検討をした結果、この200万円はあくまで必要な支出ということで、贅沢品の購入や旅行をする場合等の例外的な支出に備え追加で年間30万円を予算としてみておくこととしました。FIREの一旦のゴールとしては上記の5,000万円から変更はないですが、完全にお金を稼ぐことをストップするためには、この追加の30万円を賄うための750万円も必要になります。

FIREが実現できれば、僕は今から10-12年ほど経って35歳前後になった頃にはもう仕事をしなくても生きていけるということになります。Financial Independenceを達成したということですね。しかし、僕はその時点できっぱり一切の労働をやめるのではなく、セミリタイアをする計画でいます。何かしらの形ではお金を稼ぐことを考えているという意味です。

なぜセミリタイアなのか?

何故セミリタイアか?それはもう働かなくていいからといって、怠惰な生活を送るだけでは精神衛生上やはりよくないだろうという実際的な考えと、4%ルールの不確実性を無視できないからというのがあります。

以前の記事で確認したように、4%ルールは通常のリタイアメントで想定される30年間の期間であれば現代でも十分成り立つようですが、僕の場合のように60年も投資資産で生きていこうとする際には、成功率が89%と若干のリスクを伴うようです。このリスクを軽減するためにも、必要があればお金を稼ぐことができるような覚悟をしておかなければなりません。ですので完全なリタイアをするのではなく、何かしら自分の趣味ややりたいことをして、少なくてもいいのでお金を稼ぐ方法を模索しようと思います。まあ何も思いつかなければカフェかどこかでバイトをするでも、Uber eatsのようなギグワークをこなすでもいいでしょう。年間50万円でも稼ぐことができれば、ポートフォリオの持続性は格段に増すはずだとみています。

僕ら夫婦の年収は?

二人の手取りでの年収を合わせると約550万円というところでしょうか、そこから生活費が大体年間200万円ほど発生し、残った300万円ちょっとをインデックスファンドへの投資に回しているので、約60%の貯蓄率を達成していることとなります。もちろんもっと厳密に見てみると、残業時間によっては収入がもう少し多かったり、支出も特別なイベントがでてきたら200万円をはみ出すこともありますが、まあざっくりこのぐらいの計算になります。

例の表を参考に5%の投資利益を年間平均で得ることができれば、約12年後には一旦のFIRE目標額である5000万円の資産形成が完了しているということになります。

もっと具体的な数字でも投資資金が増えていく様子を試算してみましょう。年間300万円をインデックスファンドに投資し、毎年5%(インフレ調整後)の成長を仮定してみると以下のようになります。

300万円を毎年投資

上記の表の通り、12年後には5000万円の資産が形成されていることがわかります。もちろん今後10年間の世界経済がどうなるかは何とも言えませんが、5%のリターンなら少し控えめに見積もっているといってもいいのではないでしょうか。注目したいのが、12年後にはリターンで240万円近い数字が生み出されているということです。やはり複利の力は偉大であることがよくわかります。ちなみに僕らはもうFIREを目指し始めて1年経過しているので、残りは11年ということになります。

年間200万円で本当に生きていけるの?平均的な生活費の内訳

必要最低限の生活費として年間支出200万円といっていますが、二人暮らしで本当にそれは可能なのでしょうか?とはいっても実際今それぐらいで生活しています。だいたい月の出費は17万円ぐらいで、内訳は以下の通りです。

  • 家賃8万円
  • 光熱費+通信費 1.5-2万円(季節によっても変動します)
  • 食費3.5万円
  • 奨学金返済1.5万円(これはFIRE達成数年後に完済する計画です)
  • 娯楽費1万円
  • 日用品費等その他雑費1万円

ざっくりと書きましたが平均的に毎月これぐらいの出費ですね。もちろん家電製品等大きな買い物をする必要があったり、服を買うようなことがあれば、日用品費の1万円の予算を超えることもあります。ですが、僕はあまり余計な出費をしないスタイルであるLeanFIREを目指しているので、とりあえずのFIRE目標としては年間200万円の25倍を投資資産として貯める5000万円でいいと思います。

追記:上の方でも書きましたが、この記事を書いた後の検討の結果、贅沢品、旅行代等も年間の予算に入れた方が良いと考え、年間30万円を追加予算として計上することとしました。毎年コンスタントに30万円の例外的な出費があるかと言われると確実ではないですが、家電やスマホの買い替えや、傷病のように予測できない出費が出た時に備えて一旦この金額を予算として織り込んでおこうと思います。5,000万円貯まったからといって、これらの有り得る費用を見過ごしていたのでは、FIRE後に結局金銭難に陥ってしまうかもしれませんからね。備えあればなんとやらです。

懸案事項

以上、僕のFIREプランを書いてきましたが、もちろんこれは概要をざっくり書いただけで、完璧なものではありません。まだ10年後のことだと思ってしっかり考えきれていない事項が下記の通りあるので、後々記事にして検討していこうと思います。

  • 5000万円貯まった時点ですぐに仕事を辞めるのか?
  • 健康保険はどうするのか?
  • 国民年金は払うのか?

二つ目と三つ目の社会保険料の項目は支出に直接関わってくるために特に注意が必要です。国民健康保険料は所得に応じて発生します。セミリタイア後の所得は投資資産を売却した金額から取得時にかかった金額を引いたものになるはずですので、額面としてはだいぶ少額になり、保険料もあまり気にしなくていいぐらいの金額にはなりそうです。

その一方で国民年金は困ったもので、まじめに払うとしたら月1.6万円程、二人で年間38.4万円の出費となります。もちろんこれを投資の一つと受け止めて、インデックスファンドから資産を移し替えているだけと捉えることも可能ですが、単純に計算するとやはり損です。だからといって倫理的な観点からも年金を払わないというのもどうかなという気もするので、もっと慎重に検討していこうと思います。

併せて以下の記事もどうぞ :

4%ルールは現在でも成り立つのか?アーリーリタイアを本気で考える

どこのインデックスファンドに投資すればいいの?