まとめ
しっかり節約できれば10年〜20年でできます。
全ては貯蓄率にかかっているのです。
僕は10年くらいを目標にしています。
FIREまでには何年かかるのか
前に書いた記事で、FIREのための目標資産額は年間支出の25倍であると書きました。
4%ルールに則って計算された数字ですね。
僕はとりあえず年間支出を200万円と設定しているので、その25倍の5000万円がFIRE到達の目標額となります。もし支出が300万円なら7500万円、400万なら1億円が必要となります。
じゃあ一体、この目標額に達するには何年かかるんでしょう?5000万円なんて普通の会社員には想像もできない数字かもしれませんが、計算してみると意外と達成可能な額であることがわかります。
例えば
・資産は全てインデックスファンドに回す
・インデックスファンドを年間5%の利回りであると仮定する(これはインフレの数値を織り込んだ後の数字とします。歴史的にはS &P 500のインデックスはインフレ調整後で7%ほどの利回りらしいので、5%でも消極的な見積もりと言えます。)
以上を仮定とすると、手取りの何パーセントを資産形成に回せるかで表のような結果となります。

こうやって表にすると分かりやすくていいですね。当たり前かもしれませんが、いくら収入が高くても、貯蓄率(Saving Rateってなんて言えばいいんでしょう?)が低いと結局FIREへの道のりは長いままです。仮に年収が1000万円あってもそのうちの20%しか資産形成に回せないのなら、FIまで37年もかかってしまいます。
逆に貯蓄率が高ければ、収入が高くなくてもFIまでの時間は驚くほど短いのです。50%、つまり収入の半分を貯蓄に回せるなら17年(!)でもう働かなくていいぐらいの資産が形成されるのです。大学新卒で仕事を始めてからならギリギリ30代でリタイア可能というところでしょうか。
貯蓄率に関する1つの見方としては、収入の50%を貯金できるということは、1年で1年分の生活費を貯めることができるということです。それを単純に25年続ければFIの目標資産額は達成できますが、投資をすることにより8年分の資産を生み出すことができるのです。
50%はキツイ!という方でも頑張って3割貯蓄できれば28年です。これでも若い頃から始めれば50代でアーリーリタイアが可能です。
こうやって計算を行えば60-65歳で定年退職という社会の通念に従う必要は無いことがよくわかりますね。消費社会の持つ魔的な魅力とどううまくやっていくかをよく考えたいところです。
貯蓄率を増やすことのススメ
貯蓄率を上げるにはどうすればよいのか?
またまた当たり前かもしれませんが、
・ 節約する
・ 収入を増やす
この二択となります。
具体的な数字を示すなら、今手取りが20万円で、貯蓄率30%の人がいたとします。このままではFIRE達成まで28年です。これでも数字としてはもちろん悪くはないと思いますが、もう少し貯蓄率を挙げられたとしたらどうなるでしょう?
月に6万円を貯めているということですが、 それをどこか節約することによってもう5%、つまり1万円投資に回せたとします。それだけでFIREまでの道のりは3年縮まるのです!
さらに副業か何かで月に5万円の収入を得ることができたとしたら?その月5万円が貯蓄率を45%近くまで押し上げ、FIまでの年数はなんと19年になり、最初の28年から9年間もの自由を生み出すことができています。
個人的には節約で生み出せる余剰資産には限界があると考えているので、やはり何かしらの形で収入を増やすことを考えてみてもいいかもしれませんね。月5万円余計に稼ぐってどれぐらいハードなのでしょう?追々考えてみたいと思います。
僕のプランですが、貯蓄率は60-65%を目標としているので10.5年から12年の間にはFIを達成できる見込みです。もちろん10年後の市場にもよりけりですが、今の「Day Job」を辞めようと思うだけで、完全にお金を稼ぐことをストップすることは考えていないのでもう少し早めにFIREのトリガーをきることができるかもしれません。セミリタイアというやつですね。