注記:VTSAXの購入方法を求めてきた方へ
VTSAXは現在(2020年4月)日本から購入することはできないようです。VTSAXのETF版であるVTIか、下に挙げている「楽天・全米株式インデックス・ファンド」に投資をすれば基本的にはVTSAXと同じ投資効果(米国で上場されている企業すべてに分散して投資をする)が期待できます。
まとめ
僕は楽天証券を通して下記二つのインデックスファンドに50:50の割合で投資しています。
上記のインデックスファンドは前回の記事で書いた分散投資、低コストという条件を満たしています。基本的に投資はシンプルにして、資産管理をわかりやすくしたいという狙いがあります。この二つのインデックスに投資するだけでアメリカならびに世界の代表的な経済圏に分散した投資ができるなんて、本当に個人投資家にいい時代になったと感じます。
楽天・全米株式インデックス・ファンド
このインデックスファンドはアメリカのバンガード社が運用しているVTI(Vanguard Total Stock Market ETF)という商品を日本でも購入できるようにしたものです。バンガード社は1975年に世界で初めてインデックスファンドの販売を始めた会社といわれていて、まさに個人投資家にとっての救世主のような存在です。
VTIはFIREムーブメントのコミュニティで最も支持されているであろうVTSAX(Vanguard Total Stock Market Index Fund Admiral Shares)のETF版で、基本的にやっていることは同じです。アメリカの市場に出ている大中小すべての企業の株に投資しているのです。このインデックスファンドに投資するだけで、アメリカ市場のすべての企業があなたに利益をもたらすために身を粉にして働くようになるのです。そう考えるとなんだかとんでもないお金持ちになった感じがして気分がいいです(笑)
肝心な管理費用は0.162%と、次に紹介するeMAXIS Slim先進国株式インデックス(0.1023 %)よりはだいぶ高めになっています。アメリカでバンガード社からVTSAXを直接購入できれば管理費用がなんと0.04%(!)という恐ろしい低さを享受できるみたいですが、楽天を通している以上こればかりは仕方ないのかもしれません。他に全米に投資できる選択肢が無さそう?ということ、個人的なバンガード社(とその創業者Jack Bogle)への崇拝的な感情も手伝って、このファンドを投資先に決めています。
また、分散性という意味でもこのファンドは申し分がありません。アメリカ一国だけというとなんだか物足りないと感じるかもしれませんが、アメリカの経済は世界経済と密に連動しているということを忘れてはなりません。このインデックスファンドの組み入れ率上位5の企業を挙げると、アップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット(Googleの親会社)、フェイスブックと国際的に活動をしている企業ばかりです。これらの企業の業績はアメリカ一つの国だけに左右されるはずがありません。そういう意味ではこのインデックスファンドだけに投資すれば分散が十分にできていると考えることもでき、実際にインデックスはここだけと決めている人も多いようです。
僕も投資先はこれだけでいいかなと思いましたが、やはり世界に分散投資するからにはと思い、次に挙げるインデックスファンドにも投資しています。
eMAXIS Slim先進国株式インデックス
このインデックスファンドはMSCI-KOKUSAIインデックスという、モルガンスタンレー社が開発したインデックスを基にしたものを指標としています。基本的に先進国の株にまんべんなく投資するというもので、アメリカ以外にも分散して投資したい場合はこのインデックスファンドがいいと思います。
理由はやはりその管理費用の安さでしょう。0.1023%という経費率は同類のインデックスファンドでは最安値クラスと考えていいと思います。アメリカ以外に投資ができて、費用も安いならばと選びました。
ただ、このファンドの中身も65%はアメリカの株で構成されているので、両ファンドを50:50で購入している僕は結局資産の8割以上をアメリカに投資しているということになりますね。
懸案事項:新興国は?
現時点での僕のポートフォリオだと新興国の株式がカバーできていません。ただ、アメリカおよび先進国の経済と、新興国の経済も一定程度以上の関連があるだろうという見方もあります。また、新興国では経済に及ぼされる政治的なリスクが先進国に比べて高いかもしれないという憶測や、それに伴う高いボラテリティ、さらに新興国を対象としたインデックスファンドは経費率がやや高い(eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは管理費用 0.2079 %)ということを踏まえて、現時点では投資の対象から外しています。ただこれは懸案事項として思案中であり、今後少しはポートフォリオに組み込むかもしれません。