インデックスファンドって?最も効率的な投資とは? 投資をするのが怖いあなたへ

まとめ

・ただお金を貯金するだけだと確実に損する
・投資に回すお金はインデックスファンドに突っ込む

FIREを目指す、到達した者にとって欠かせないのは、確かな投資方法です。
貯金をするのはもちろんですが、そのお金をどこに置いておくのかが重要になります。

投資なんて怖くてやりたくない?
タンスかカーペットの下にでも隠しておく、という伝統的な手法が我が家にはある?残念なニュースですが実はそれ、あまりよくないのです。インフレがある限り、運用されていない資産は金額自体変わらなくても価値はどんどん目減りしていきます。

2018年の日本のインフレ率は0.978%とのことです。仮に年率1%とすると、2018年に100円だったものは20年後の2038年には約120円にまで上昇します。同じ100円玉でも時が経つにつれその購買力は小さくなってしまうのです。

つまり、安全だと思って絶対無くならないところに保管しておいたあなたのお金、ただ置いておくだけではどんどん価値を失ってしまっているのです。文字通りお金を腐らせているということです。

じゃあしょうがない、投資しますか。じゃあ結局どこの企業の株を買えばいいのでしょうか。
いやいや、一つの会社の株なんて買いません、インデックスファンドに投資するのです。

インデックスファンドって?

インデックスファンド?投資信託のこと?
まあそんな感じです。投資信託とはその名の通りお金をだれかに預けて運用してもらうことで、インデックスファンドはその手法の一つです。

インデックスファンドは何をしているのか

日経平均とかダウ平均株価とか聞いたことありますよね?
あれは代表的な銘柄の株をいくつかピックアップして、その株価を指数にすることで株式市場のだいたいの相場を表しているのです。インデックスファンドとはこの指数、つまりインデックスと同じような値動きをするように取引をすることを目標にしているファンドのことなんです。

そんなことできるのかなって思います?例えばアメリカのS&P 500という株価の指標、これはアメリカの規模の大きな会社を500選んだ指標ですが、これを指標とするインデックスファンドはなにをしているのか?答えはこのリストに上がっている銘柄をほんの少しずつ、ほぼ全て買っているのです。
そうすれば自然とチャートと同じような動きをするポートフォリオをつくれるということ!簡単に言えばこんな感じです、これ考えた人天才すぎます。

このすごさがイマイチ伝わらないですか?なんで市場のチャートと似た動きをするポートフォリオが必要なのかって?それは、株式市場は長い年月でみれば確実に上昇していくという考えが根底にあるからです。

ダウ平均株価(1985年~2019年のデータをチャートで表したもの。Yahoo!Financeより)

このダウ平均株価を示したチャートを見てください、ドットコムバブル リーマンショックといった荒波を超えて着実に上昇し続ける株式市場の様子が見て取れます。株価はいっときの上がり下がりにとらわれなければ、ほぼ確実に上昇していっているのです。この波に乗らない手はなくないですか?

でもさ、インデックスって結局指標のことで、得られる利益もそこそこでしかないんでしょ?俺はさ、ビットコインとかアップルとかフェイスブックみたいに一気に何倍にも跳ね上がるところに全額突っ込んで億万長者になりたい!

それは僕から言わせれば投資ではありません、投機と呼ばれるものです。ギャンブルです。
インデックスファンド、つまり市場の平均に勝てるようにアクティブにトレードができる人は1割程度しかいないそうです。(人によっては1%という見方をしている場合もあります。)90%の確率で負ける、誰もが俺だけは周りより頭いいから大丈夫だと思って投機に手を出し、せっかく稼いだ自由のトークンを失うのです。
そりゃもちろん一回は読みが当たって荒稼ぎできるかもしれないですよ、しかもそれが何回か続いていい思いができるかも?それでもこれからの人生40年も勝ち続けることはかなり難しいでしょう。市場はそれだけ不可思議なものなのです。変に夢を見ず、インデックスファンドをこつこつ買ってひたすらホールドしようじゃないですか。

1926年~2018年のS&P 500のインデックスをみると、年間10%を越えた成長を見せているそうです。90年前にインデックスファンドで投資を始めた人は今確実にお金持ちでしょう。(当時はそのような方法はなかったみたいですが)
じゃあこれからはどうなるかというのが大事な話です。過去の株式市場の成績は未来を保証するものではありませんから。株式市場は全体で見れば確実に上がっていくでしょう、ただ年間10%なんて楽観的な視点を持つのは危険な気がします。FIREのコミュニティでは5~7%を年間のリターンとして仮定している人が多いようです。 これはまた別記事で詳しく考えます。

もし将来的に株式市場全体が下がっていったら?

そのケースは正直考えていません。我々はインデックスファンドで投資を行うことによって、これから先70年以上の人類の進歩と発展そのものに賭けているのですから。

あと、仮に何十年も通して全体の株価が下がり続けるなんてことがあったとしたら、投資なんてことよりもっと大きな問題があるってことです。そもそも仕事すら無いんじゃないですかね。そんな極端な場合のことは考えなくても良さそうな気がします。

覚えておきたい、というか肝に命じておきたいことは、株式投資、インデックス投資はボラティリティを含んでいるということです。どういうことかというと、1年や5年とかのスパンで見たら株価は下落し、資産を減らしてしまった!って思うかもしれません。でも投資はそんな短い期間で物を見ないのです。10年、20年したら株式市場はまた不死鳥のごとく上昇するはずです。
まさに明けない夜はないということです。だから市場がクラッシュしてもパニックにならないことが大切です。逆にインデックスファンドを購入する価格が下がってセールだ!と思える気概がいるんです。なんていったって人類の進歩そのものに賭けているんですから。