FIREとは?
FIREとは、 Financial Independence/Retire Early
の頭文字をとった略語であり、前半は経済的自立、後半は早期に退職すること(アーリーリタイア)を指しています。つまり、もう一生働かなくていいぐらいお金を貯めて、自分の好きな人生を送ろうというライフスタイルのことです。元々は北米(特にアメリカ)を中心に広まってきた考え方で、インターネット上ではちょっとしたブームになっています。
毎日何時間もやりたくもない仕事に時間を拘束され、必要でもない高価な車や贅沢な家を、返済するまでに何十年もかかる借金を抱えながら購入し、一度きりの自分の人生を消費していく・・・。そんな「普通の」人生に疑問を持った人々が、お金の使い道についての考え方を改め経済的に解放されよう(Financial Independence)というある種の運動です。
最近では日本語のニュースサイトでもファイアームーブメントの文字を見かけることが増え、日経ビジネスでも取り上げられたりするほどになっています。例えばこのクーリエジャポンの記事や、こちらのGIZMODOの記事ではFIREの先駆者の一人であるアメリカ人、Mr.Money Mustacheの例が紹介されています。
一生働かなくていいぐらいお金を貯めるって可能なの?
もう一生働かなくてもいいぐらいのお金というととんでもない額なんじゃないか?と思うかもしれませんが、意外とそうでもありません。すべては年収と年間の支出額によってきますが、普通の会社員の年収でもしっかりと節約することができれば10〜20年の内には達成できそうな数字です。
僕の場合は5000万円を目標の資産額として捉えています。これは4%ルールという考え方に基づいて計算された数字で、年間の支出の25倍の金額です。支出の25倍の金額を投資に回せば資産を使い切ることなく生きていけるというとあるアメリカの研究に成り立っています。簡単に言うと、インデックスファンド等を通してアメリカの株式市場全体に分散投資をしていれば、そこから年間4%だけ引き出して使ってしまっても、長期間資金が尽きることはないということです。(この4%ルールについては別記事で詳しく書きました)
億も要らないって考えるとなんだか希望が湧きませんか?
節約と言いましたが、少ない資産でFIREするにはだいぶ生活費を絞らないといけません。今のいっときの贅沢と引き換えに、将来の自由を手に入れるのですから。この二つを天秤にかけて自分にとってどちらが、そしてどれぐらい大切なのかをよく考えることが必要です。贅沢は無限である一方、それを実現できるリソースは限られています。
FIREはGet rich quick!のようなありもしない話ではありません。Consumerismに批判的な眼差しを向けることで地道にコツコツとお金を貯め、しっかりと計算された目標額を達成し経済的自立(Financial Independence)に至る過程です。
消費社会に生まれてからずっと晒されてきた我々ふつうの人間にとって、FIREの道はなかなかに覚悟のいるライフスタイルの選択です。そういう意味ではミニマリズムに似ているかもしれません。
仕事を辞めたいけどお金は必要だからな…という方にこのブログは読んで欲しいです。このブログは普通の会社員の僕が、30代で経済的に独立して仕事を辞めるまでの過程を綴るブログです。具体的なFIREの手法をこれからどんどん記事にしていきますのでお楽しみに!
※追記:FIREを実行に移すための10個のステップをInfographicsという形でまとめてみました。0からスタートしてFIREを目指すための道のりについて関連する記事とリンクさせた記事を作成しましたので是非ご覧ください!10個のステップでFIREムーブメントを始めよう! FIRE Infographics
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